皆さんは、聞いたことがありますか?
久しぶりに、大学時代の友人を伴いボードゲームカフェへ行きました。その友人は、僕にウィングスパンを教えてくれたご本人です。
今回行ったカフェ「ジェリージェリーカフェ渋谷本店」
https://jellyjellycafe.com/shoplist/shibuya
オープン時に満席のため、予約必須です。
僕たちは、互いにSNSを交換しておらず、学生時代に論文やゼミのやりとりをするためのメールアドレスを知っているだけでした。彼のメールアドレスはYahooメールでしたので、もうそのアドレスを使ってないだろうなと、半ば期待せずに「お久しぶりです。ウィングスパンをやりたいので、ボードゲームカフェへ一緒にいきませんか?」と送信してみることに。数年ぶりのメールにしては突拍子もない文面です。
すると、送信不能にならず、メールアドレスが生きているではありませんか。ちょっぴり嬉しい気持ちになりました。送信から数日後には、彼からも返信があり、何通かのやり取りののち、渋谷で再会する運びとなりました。(ちなみに、ウィングスパンは人数が多い方が楽しめます。そのため別途、僕の友人を召喚しました。この日記には出てきません。)
卒業して数年、感動の出会いとなるかと思いきや、あまりにも互いに姿形が変わらず、まるで昨日までゼミ室で会っていたかのような感覚になりました。
僕らは、近況報告も早々に切り上げ、ボードゲームカフェの中を物色し始めます。いきなりウィングスパンをやってしまうと、それはそれで勿体無いと、2つ別のゲームをやってから、本題のウィングスパンをドイツゲームゾーンから取り出しました。
箱を開けると、学生時代に遊んだ懐かしいプレイマットやら卵やらカードが目に飛び込んできます。ノスタルジーを感じるほど、遠い記憶ではないですが、久しぶりに触れるゲームにワクワクしてきます。
彼はボードゲームオタクなので、ルール説明やカード配布・配置を全てお任せし、僕は付属品のそれぞれのデザインやイラストを眺めながら、物としての美しさに改めて惚れ惚れしていました。
ウィングスパンのゲームシステムはエンジンビルディングと呼ばれるカテゴリに分類されています。自分の番になると、ルールに従い素材を集め、その素材を活かして得点になるものを作るというものです。
僕の思うウィングスパンの好きなところは、
①デザインがとても綺麗で眺めたくなる
②妨害要素の少ないエンジンビルディング
③ある程度の運任せにできてリアルな生態系っぽさを感じる
の3点です。
③については、やりこむことで、定石作りや操作のパターン化ができてしまうと思います。でも、通常楽しむ分には、その時々のカードやサイコロの引きの運によって、プレイヤーの強さが固定化されません。なので、ウィングスパンではプレイヤー間の強弱なく、誰もが勝てる可能性のあるゲームなんじゃないかなと思います。
さらに、実際の生態系における個体に着目すると、その時代における自然環境の状況で、個体数が増える種もあれば減る種もあります。すなわち、常に強くて有利な種は無いということです。この辺りが実にうまく再現されていると思います。
ゲームの作者は、拡張パックのオセアニア(大洋の翼)を発売するまでに、より鳥がゲームの中で自然な振る舞いをするための新要素追加やバランス調整を行ったと言います。バードウォッチを趣味とする作者ならではの視点をゲームに反映している点が僕の嬉しいと感じるポイントです。
他愛もない話をしながら、ウィングスパンを2周したところで、カフェ退店の18時を迎えました。仕事で忙しい年末です。ほっと一息つけた空間に後ろ髪を引かれますが、僕らにはそれぞれ明日の仕事が待っています。ネオンや居酒屋の光とそれに吸い込まれていく人々を縫いながら、渋谷駅方面へスペイン坂を下って行きました。
追加
【その1】
なお、悔しいことに初心者のもう1人の友人をさしおいて、僕は2回ともビリになりました。一戦目はビギナーズラックかと思いましたが、2回連続負けるとなると、自分のゲーム能力の無さを疑わざる得ないという結論に達しました。
【その2】
ウィングスパンをその日のうちに購入しました。安くない買い物ですが、その分たくさん遊んでやるという意気込みです。部屋を片付けて、宅飲み兼ボドゲ会を開催しようと思います。
【その3】
お互いに容姿が激変しないよう、健康に気を使いながら今後も生きていこうと思いました。なんでも、間違えるほどイケメンになる人もいれば、面影が消えるほど太ったり痩せ細ったりする人もいるそうな。標準体型でいられるように、しっかり動いて、しっかり食べます。