辺鄙な研究所

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久しぶりの入国審査で焦った話

まさかの、入国審査で、焦ることになるとは。今思えば、別に焦る必要は無かったのですが、想定外の質問にビクビクしてしまいました。


日本を14時30分に出発したニュージーランド航空のNZ94便が、無事にオークランド空港に着陸しました。日本からの10時間のフライトを経て踏む、ニュージーランドの大地にワクワクです。


NZ94便から降機した僕は、いきなりニュージーランド国内を旅行できるわけではなく、はじめに入国審査を受けなければなりません。


6年ぶりのニュージーランドです。航空券を購入した際に、ニュージーランド航空からメールが送られてきたのですが、スムーズな入国にはニュージーランド政府が要求するアプリを使って電子査証を取ることを求められました。


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「電子査証のアプリ画面」

 

また、電子申告書アプリを使うと入国審査がゲートを通るだけになるとのことでした。

 

時代は進んでいます。


渡航の2週間前、電子査証は問題なく取れ、ニュージーランド入国の下準備は完了です。


一方で、電子申告書は入国の24時間前から入力とのこと。出発日の成田空港で、ポチポチ入力をしていきます。

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「電子申告書のアプリのダウンロード画面」


すると、なぜかエラーが出てます。


あれ、全部入力してるんだけどなぁ。


もう一度やりますが、ダメです。そこで、電子申告書アプリをアンインストールして、再ダウンロード。そしてもう一度入力しなおしますが、やはりダメ。


結局、情報入力しているのに、完了させられないまま、飛行機に乗り込みました。


機内では、無料のWi-Fiが提供されています。ほとんどのアプリ経由の通信は、データ量を調整するために遮断されているようですが、電子申告書のアプリは使えました。が、やはり入力しても最後で完了しません。隣に座った日本の人に画面を見せてもらい、比べてみても何も間違いがない。


結局、キャビンアテンダントさんから配られた、紙の申告書を使って入国審査を受けることにしました。


ちなみにニュージーランドは、入国審査ゲート導入後、ゲート利用者への入国時のアライバルビザのスタンプを廃止しています。押して欲しければ入国審査官とのやりとりが必要になりますので、この時はスタンプもらえてラッキー!と逆に思っていました。

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「申告書の紙」NZを自力で攻略(2023)


オークランド国際空港の案内に沿って、イミグレーションに向かう通路を歩きます。


NZ94便は早朝着なので、この飛行機の乗客以外は誰もいません。混雑することなく、途中のバゲージクレームで荷物を受け取り、イミグレーションへ到着します。


久々のイミグレーションも様子が変わっています。


今までは、ニュージーランド・オーストラリア旅券とその他の旅券の区画に分かれ、ずらっと入国審査官が並んでいました。


今回は、向かって右にニュージーランド・オーストラリア旅券の入国審査ゲート、真ん中に日本を含む特定の国籍旅券(確か10カ国程度)専用の入国審査ゲート、そして左奥に通常の入国審査ブースが並んでいました。


電子申告書アプリで申告できていない私は、左奥のブースに並びます。


他の日本人は、ゲートを通る人がほとんどなので、どんどんいなくなっていきます。そして日本語が聞こえなくなってきます。


ある程度旅慣れているとはいえ、久しぶりの海外なので少し不安感が出てきます。日本語が聞きたいなぁ。


さて、入国審査官は念入りに1組ずつ審査していきます。なので時間はかかります。しかし入国者に特別な質問することなく、アライバルビザを与え、次々と入国審査を終えた人達が税関へ歩き出します。


ふと、私の後方から日本語が聞こえ、一瞬振り返ると、日本のパスポートを持った祖母と母と孫の三人での旅行者が並んでいるのが見えました。


ちょっとだけ緊張が和らぎます。


「Next」


私の方を見て、入国審査官がぶっきらぼうに伝えます。その入国審査官はインドと中東の見た目が混ざり合ったような容姿で、一体どこ出身なんだろう?と思わされました。


パスポートと言われ、パスポートを差し出します。目的は?と言われて、観光と伝えます。


今までの人たちが、この質問だけであっさり入国できていたので、「次は税関かぁ」と思いながら、彼の手元を見ていますがスタンプを押しません。


「何するの?観光なんだよね。目的地あるでしょ。予定を教えて」


さっきのぶっきらぼうさに、怪訝な瞳をプラスした表情で、追加質問が来ました。油断していたので、一度質問を聞き返すし、拙すぎる英語で答えます。


オークランド動物園へ行きます。今回はオークランドに全日滞在して、野生動物を見に行きます。」(実際は、あたふたしております。)


そして、次々と質問され、あたふたしながら回答します。


「今までも来たことあるのか?何回?」

→回数を答えると、入国審査官はパソコンを見ていました。おそらく正しいか確認しているのでしょう。


「パスポートに過去のスタンプが押してないけど、なぜ?」

→理由はパスポートを更新したからです。想定外の質問に英語で答えるのが大変で、翻訳機が欲しくなりました。


明らかに、前の人よりも長いなと思い、何かしたかな、と弱気になっていると、帰りの飛行機について聞かれました。帰りの便名を答えると、「そのチケットをいつ買った?」と聞かれました。


帰国の日は覚えていましたが、購入日は覚えていません。ここで頭がパニックになり、僕はリュックを漁り印刷したプリントをまとめて入れたクリアファイルを取り出しました。


「ちょっと待って、eチケットに書いてあるかも。」と言い、ゴソゴソ探します。探すといっても他に4種類しか印刷していません。


普通ならすぐにeチケットをひっぱり出せるのですが、こういう時は不思議と見つからないのです。


じーーーっと、ダンマリと、入国審査官が怪訝な顔のまま私を見ています。


そして、


「OK」と言い、パンっとスタンプを僕のパスポートに押しました。


え?通って良いのか?彼の机の上で突き出された僕のパスポートを、手に取って良いのか迷っていると、手であっち行けと合図されました。


どうやら入国して良いそうです。


変な汗がひき、入国できた安心から、どっと疲れを感じました。もちろんフライトの疲労もあったでしょう。


続く税関では、職員が笑顔でなくとも声に抑揚があり、少なくともHelloとかKia oraとか行ってくれて、安心しました。そして、問題なくパス。


飛行機着陸から50分後に、僕は無事にオークランド空港国際線ターミナルの出口に、到着できました。


入国審査で厳しい対応をされた理由について、多分ですが、


①  日本人は、電子申告書を提出し、本来ゲートが使えるのに、使っていないこと


②  後で気がつきましたが、入国審査官ブースにも、日本含む特定国籍専用の簡易審査ブースと、本格的に審査するブースがあります。私が並んでいたのが本格的に審査するブースでしたので、日本人で本格的に審査する必要があるのには、何か理由があると思われた


のかなと思います。今までで1番ドキドキした入国審査で、パスポートに押してある2024年のニュージーランドアライバルビザを見返すと、緊張感を思い出さずには入れません。

 

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ニュージーランド到着後に一番最初に撮った写真」

到着後の手続きが変わっても、この門は変わりません。

 

引用

NZを自力で攻略.2023.https://nz-ryugaku.com/wp-content/uploads/2023/10/passenger-arrival-card-april-2022-v2.pdf(2024年3月10日参照)